生物濃縮のはなし
水俣病は、チッソ水俣工場が排出したメチル水銀が生物濃縮によって魚に取り込まれ、それを食べた人々に起きた病気であることは有名です。
しかし、生物濃縮には直接濃縮と経口濃縮があることはあまり知られていません。
直接濃縮(bioconcentration)とは、エラや表皮から直接体内に取り込まれる場合をいう。
経口濃縮(biomagnification)とは、食物連鎖によってより高次な生物に取り込まれたものを、経口的に取り込むことをいう。
生物濃縮は、魚種により、化学物質の性状により、その濃縮度合いは異なるのが一般的である。